ファッションのコーディネートと聞くと、洋服を想像する場合が多いと思います。モデルさんが様々な洋服を着こなしたファッション雑誌のページをめくるのも楽しいですし、洋服屋さんを見て回ったり、テレビに出てくるタレントさんの流行りの服装を見るのもとても楽しいものです。でも着物好きの私は和服姿の人を見かけると、ついその着こなしをチェックしてしまいます。実際に着物を着ている人の着姿も素敵ですが、呉服屋さんのディスプレイを見るのも大好きです。


着物と洋服どちらも身につけるものですが、ファッションのコーディネートという点では随分違うと思います。着物も洋服もカジュアルな普段用からフォーマルなものまでありますが、着物の方がより格式や季節がはっきりしていますよね。家紋が入っているかどうかで着物の格が変わってきますし、締める帯も違います。季節を少し先取りした柄ものを身につけるのも、着物ならではだと思います。洋服だと相当個性的になってしまうような柄や色合わせも、着物だと何故かとてもしっくりすることが多いから不思議ですよね。


着る機会もあまりないですし、洋服に比べると手持ちの数も断然少ない着物ですが、着る時には着物ならではのファッションのコーディネートを楽しむようにしています。半襟や帯締め、帯揚げ、袖からほんの少し見えるだけの長襦袢、どれも面積は非常に小さな脇役ですが、着ている本人と着物、帯をつなぐなくてはならない重要なパーツです。また、新しい着物や帯をあれこれと買い足すよりも、母から譲り受けたものを大切にしています。古い物を生かしながら、私なりに新しい着こなしをするのもとても楽しいです。箪笥の中に古い着物が眠っているお宅、結構あると思います。着物としてだけではなく、生地として生かす方法もあるので、お洒落の幅が広がると思いますよ。